スタッフ全員で本格的に制作に没頭しています!
東京オリンピック、パラリンピックも終了し、あっという間に初秋に入りましたね。
アトリエクチュールでも夏のイベント行事である百貨店での催事が終わり、それに伴う事務作業も片付いて本格的に制作に没頭する時期になりました!
作家・北島の指示のもと、制作スタッフは張り切って、パターン制作から縫製、染色、、、、と様々なオーダーの子たちを次々と制作進行中です。
普段は事務業務をしている私、臼杵もアシスタントの端くれとして制作チームの補助をしています。全員一丸となって、オーダー作品完成に奮闘しています。
●緊張しながらパターンをカットしています。各パーツがとても小さく細かいのでスパッと切り落としてしまわないように、、、、
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●毛色の切り替えが多い分、パーツ数が多いです。この小さなパーツを縫うなんて、弊社の縫製さん凄い、、、と感心します。
制作の中でも特に重要な工程が【染色】です。
ご注文された「お客様がイメージしている毛色」とこちらが「写真を見て捉えている毛色」、これに相違があると、お客様の大事な”その子”にならないのです。毛色に関しては作家・北島が一番拘って妥協しない、いえ、妥協出来ない箇所なのです。
制作スタート前にお預かりの写真10~20枚をじっくり拝見しますが、写真の明るさ、撮影場所、撮影の年代やカットスタイルなどでワンちゃん猫ちゃんの毛色は、本当に同じ子なのかしら…?と思う程、かなり見え方が異なります。
「若い頃の雰囲気が良い」、「晩年の頃の長さにして」、「サマーカットの写真で」など、お客様の希望をしっかりと仕様書作成で確認し、北島が把握致します。
染色工程は様々で、縫製前にベースとなる生地を弊社専属の染工場で行っております。10年かけて様々な色を一緒に作ってきました。 詳しくはコチラ<<<
その染色されたベースの生地に、更にまだらな模様やトラ柄は二度染めを行います。
その子に合わせた色を調合して、何度も試し生地で試染を繰り返します。「この色!」となるまで。ここが妥協できないところなのです。同じ色の子は居ないですし、その子だけの色を作りあげるのです。(正直、ここが大変です。染めて、乾かしても中々、イメージ通りの色にならないんですよ。。。)
猫ちゃんのトラ柄は作品本体のベース生地に描込みますが、その際に何度も付け足したり、色を重ねて染色すると折角の生地が傷みます。ここは一発勝負で決める!という正に職人技術が求められます。これが出来る北島と制作チームスタッフは本当に凄くて尊敬しています。一緒に仕事できる事は誇りです。
以下の写真は一例ですが、トラ柄の模様を入れている過程です。
●筆で模様を入れていきます。
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●背中の毛色の濃淡を表現するため、慎重に色付けしています。
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●色の定着を行います。
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●洗いを掛けて、確認し、毛を整えています。
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●乾燥させたら、こんな感じ仕上りです。尻尾と顔は未だ無くても、とてもリアルでしょ?
これはほんの一例ですが、肉球、爪、鼻などもこのような地道な手作業で一つ一つを制作しております。
現在、沢山のオーダーを受注しており、完成までの期日を1年程、頂戴しております。
長い期間お待たせしておりますが、アトリエクチュールで様々な工程を経て、生まれている最中だと想像して頂き、楽しみにお待ちくださいね。
どんな風に作ってるのだろう…?と疑問に思われている方もいらっしゃると思います。時々、ちょこっと制作風景を披露していきますね。
アトリエクチュール 臼杵