制作用の【毛色見本】と工程のこと

作りためてきたモヘア、アルパカの毛色見本をアップいたします。

アトリエクチュールの独自色です。

可能な色展開のご参考までにご覧ください。

画面では若干色味が違って見えますが、制作の際には実際の毛色を郵送にてご確認いただけます。


あわせて、制作の事を書きますね。
長いですので、ご興味の無い方は読み飛ばして下さい。

上記は、基本ベースに使う、毛色見本です。

基本に使用しますのは、山羊のモヘアや、アルパカの織物です。
ドイツ・シュルテ社製、ヘルムボルド社製、短いアルパカは日本製を使っております。

特に毛が7cm以上のロングモヘアを織れるのは、世界中を探してもシュルテ社しかありません。。
高価ですが、織りがとても良いです。

裏地がニットではなく、織物なので強い事とパターン通りのラインが出ます。

色を決めたら、パターン(型紙)を作ります。

モデルの子に併せて【どの長さ】【どの密度】の生地を使用するのか。
それに合わせて【どの線】を引くか。

同じ、線でも、毛先の様子、密度、長さにより、丸みやシャープさが変わってきます。
2mmの違いでも変わります。

この工程で全が決まります。

もうこれは、経験しかありません。
一番、大切な工程で、これらを判断出来るようになるまで5年-10年は、かかります。。。
お料理で言うとレシピです。

この仕事を初めた頃は、既存で販売されている生地の色を使っていたのですが、ご依頼主様のご要望はどんどんと上がって参りました。
既存の色だけでは対応が出来ず、当方独自の色を作る事に致しました。

高価で、かつ熱に対してはナイーブな生地で、個々に違う小ロットの為、通常の染色会社さんは受けてくれませんでした。
そんな時、某社の勇気ある(笑)社長さんが、当方の生地を扱って下さいました。

長い年月をかけて染色会社さんと二人三脚で作ってきた基本の色。

大切な色達です。

失敗、、というか、条件をあわせると出来ない事もありました。
試して頂くしか無いので。。

信頼していないと出来ない事です。
誠実な社長で、ずっと当方の生地を扱って下さっている方が無理だとおっしゃる事は、他のどこでも無理でしょう。
こちらも特別の事をお願いしているので、高価な生地の無駄を諦める事も出来ました。
1ヶ月の私の夕飯を安価に。で、対応しました(笑)

無駄になってしまう事、失敗が無ければ、新しい事は生み出せません。
染色から戻ってきた時は、毛が絡み合っていますので、1枚づつ手作業で毛を解きほぐします。


かなりの時間がかかります。今は、スタッフが一生懸命やってくれます。

ここでは、まだベースのモヘア色が出来た状態。これだけでは、いろんな種の子を作る事が出来ません。

例えばトラ柄の子の場合、工房内で、その子の柄に合わせたトラ柄染色を、もう一度行います。

トラ柄を入れて洗い中です。

猫トラ柄の染色
乾かした状態です

この子(秋田犬)も同じ工程で制作しました。実寸大型ですので洗いが大変でした。

色が、はっきりと分かれている場合は、パッチワークのように縫製で縫い合わせます。

ロングの子で、この子の背中のように、色がはっきりと別れず、毛が混ざっている場合は
縫製段階で、ベースのモヘアに別色を縫こんでいきます。

ヨークシャテリア
この子の背中も同じ工程です。
シェットランドシープドッグ
まだまだ、アトリエクチュール独自の制作方法はございますが、話しだすと何時間でも
書いてしまいそうですので、本日はこのあたりで。。。

それでも、、、

17年の研究をもってしても、対応できない子もおります。
最初に分かればお伝えできますが、写真に写っていない部分や、ご依頼主様のご要望が途中で変わり、
対応不可な事が発覚すると、困ってしまいます・・。

そうなりますと申し訳ないので、出来るだけ最初に、ご要望と正確なお写真をお願い出来ると嬉しいです。

新しい研究は、づっと続きます。生涯、新しい素材、物事との戦いです~。

【アトリエクチュール・作家キタジマ】

 

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